転職技術部のエンジニア(筆者)は、以前に新電元工業のキャリア採用に応募して、内定したことがあります。(縁に恵まれずに、入社はしませんでした。)
もう8年以上も前のことで、専門試験の内容までは詳しく覚えていないのですが、記憶を探って書いております。これから新電元工業の応募をされる方、面接を控えている方の参考になる記事です。
新電元工業株式会社について
さて、皆さんは新電元工業と聞いて何を想像しますか?
『飯能』『ブリッジダイオード』『電源御三家(「サンケン電気」、「新電元工業」、「オリジン電気」)』でしょうか。
かつて電源御三家と言われていたブリッジダイオードに強みのある(世界No.1 出荷額)半導体・電源、電装系のメーカで、メインの工場と開発拠点は埼玉県の飯能市、飯能駅から徒歩で10分くらいの場所でしょうか。少し遠いんですが、そんな場所にあります。
新電元工業株式会社 飯能工場移転
その新電元工業の飯能の事業所(70年を超える歴史)がついに、埼玉県朝霞市へ移転します。
出典:新電元工業プレスリリース
現在のところ、移転に伴う新規事業の募集はありませんが、今後移転に伴う退職者や機能の集約等で組織が大きく変わる可能性があります。70年に一度の大転職会?の予感です。2021年の4月開業予定で、総工費は120億円だそうです。新事業所設立の目的は以下のように説明されています。
新事業所設立の目的
当社グループの研究開発機能およびグループ事業運営機能を担う飯能工場(埼玉県飯能市)は開業70 年近く経ち老朽化が進んでおり、加えて敷地内の複数の建物に各事業本部・部門が分散しております。
つきましては、飯能工場の事業本部・部門の主要機能を新事業所にて一棟に集約するとともに大手町本社の一部機能も集約し、事業の継続性確保と生産性向上を図ってまいります。
出典:新電元工業プレスリリース
自然減か希望退職かなんと表現すればいいかは分りませんが、70年間飯能でやってきたメーカが移転となれば痛みを伴うはずです。しかし、新電元に転職を希望していた方々にとってはチャンスと考えていいと思います。
今後のEVシフト、電動化で新電元工業は益々輝きを増していくと想像できます。新社屋での勤務は楽しそうです。正直申しあげて、当時飯能工場での勤務に気が進まなかった転職技術部のエンジニアも、朝霞の新社屋なら喜んで転職したでしょう。そのくらい勤務環境はエンジニアのモチベーションに関わりますよね。
そして、この移転前の時期だからこそ、朝霞に移転を前提に転職するのもアリだと転職技術部は考えます。例年と比べて、応募者が減ることが容易に想像できます。
そんな、移転を控えた新電元工業。会社概要と事業概要を紹介します。
会社概要
会社名 |
新電元工業株式会社 |
設立年月日 |
1949年8月 |
代表者 |
社長 鈴木 吉憲 |
資本金 |
17,823百万円 |
従業員数 |
4,956名名(2019年12月時点) |
本所所在地 |
〒100-0004 東京都千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル |
上場市場 |
東証一部 |
次に事業概要です。
事業概要
電装事業(四輪・二輪)が半分、残りの40%がデバイス事業の売り上げです。また、新エネルギー関連の売り上げも数%ほどあります。事業の内訳は概ねこのような理解でいいかと思います。
新電元工業の求人(キャリア採用)について
現在、公式HPで確認したところ、以下のような職種で募集がありました。
※最新の情報(募集人数や応募状況)は転職エージェントが逐一情報をチェックしていますので、転職エージェントに確認してください。転職エージェントについては、この記事の最後で紹介しています。
電装製品回路設計
電装製品機構設計
電装製品ソフト設計
電装製品品質保証
新エネルギー製品回路設計
新エネルギー製品筐体設計
新エネルギー製品ソフト設計
募集要項では、望まれる条件となっていて、たとえば、電装品の回路設計(過去に転職技術部のエンジニアが内定した職種ですね。)だと、このようになっています。(必須要件ではないです。)
・電気回路設計実務担当経験3~5年以上
・パワー半導体や組込マイコンを用いた回路設計知識
・ソフト設計者と仕様打合せが出来る程度のソフト知識
新電元工業公式では、以下のようになっていました。ここから応募するしかないですね。
転職エージェント経由で応募して下さいとのことです。
当社への応募及び問い合わせは下記転職エージェントより受付させていただきます。
「DODA」
「リクルートエージェント」
DODAは公開求人数も多いです。リクルートエージェントもそのエージェントサービスに定評があります。どちらかのエージェントから応募しましょう。
DODA転職サービスの登録
リクルートエージェントの登録
専門試験について
転職技術部のエンジニアは、当時(2012年)に同社のキャリア採用を受け内定しました。
その時の出題に関しては記憶にないのですが、電気回路、電子回路の基礎と時事問題のようなものがあったように記憶しています。(相当曖昧です)
新電元工業に限らず、専門職やエンジニアは専門試験があります。
転職希望者の負担になっていることは確かですが、基本問題を落とすと本当に恥ずかしいので(履歴書で盛っているのがバレバレ)、大学基礎レベルは確実に頭に入れておいたほうがいいです。
電子回路系(電源開発,設計)だと大体このような問題が出ます。
1. トランジスタ回路
2. 電気回路(KVL,KCL)
3. オペアンプ回路
4. RLC回路、時定数や
5. 回路トポロジ(ブリッジ回路、フィルタ)
ドワスレなどあり得ないので必ず復習して下さい。
面接(口述試験)
電源回路設計のエンジニアなら、仕事の簡単な説明をするとします。
『xxx業界向けのookW電源の設計です』
とこんなかんじですね。新電元工業は『電源のプロ』です。電源の回路方式に始まり設計に関する要素はすべて聞かれると思ってください。他で曖昧に答えてもOKかもしれませんが、『電源屋さん』は単なる興味で聞いてしまいます。そこからぼろが出ないようにしましょう。
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