HILSで転職を考える【超市場価値】

この記事では、HILSエンジニアに興味のある皆さん向けに、何故、HILSエンジニアの市場価値が高いかを知っていただき、是非HILSエンジニアを目指していただければと思います。

HILSやMBDに関してもある程度は理解してくださっているかもしれませんが、この記事を読んでいる方の全てではりませんので、簡単に説明させてください。

MBD(Model Based Design または、Model Based Development)とは
MBD(Model Based Design または、Model Based Development)とは、一般には1D-CAE 代表例は、MATLAB/Simulink などのシミュレーションツールを用いた開発のことで、自動車業界を中心にモデルを使用し、設計、実装、検証までをすべて行うプロセスが確立しています。

これは、V字プロセスと呼んでいて、業界では共通言語です。ここでは詳しく説明しませんが、MBDの開発プロセスのうち、単体テストが終了した機能(ハードウェア)を全体を模擬したハードウェアに統合してテストを行うのがHILS(Hardware In The Loop Simulation)です。実記テスト前の机上テストといったところでしょうか。
実際の使われ方としては、実車(一部または全部)を模擬したHILS装置にプラントモデル(プラントの状態を知るためのセンサー等もモデリングあるいはHWで実装されます。)を実装して、そのコントローラ(ECU)を接続、テストするといった形ですね。HILS装置とコントローラ(ECU)は、電気的に接続されます。センサーやアクチュエータ等の電圧・電流波形は実動作を模擬することができます。
今、注目されている技術で、数年前までは殆どがエンジンの開発に使用されていました。HILS用装置にエンジンモデル+センサーモデルを実装して、エンジンECUをテストするといったケースです。

最近はADAS自動運転用ECUをテストするために多くのHILSシステムが自動車メーカで稼動しています。

そして、HILSエンジニアが不足しています。その理由はこう考えられます。

HILSエンジニア不足の理由

エンジニア不足の理由

・HILS装置に触れる機会が少ない
・HILSシミュレーション(モデル)の専門家である
・電子回路設計やECU周りのハードウェアを理解している必要がある

・HILS装置に触れる機会が少ない
そもそも本格的なHILS装置を一台組み上げると、2000万~2億円位するのは当たり前で、部署でも数台、あっても数十台しか保有していない上に、担当者が少ない。当然、経験のあるエンジニアが市場に十分いない状況です。

・HILSシミュレーション(モデル)の専門家である
MATLAB/Simulinkでモデル設計を行ったことがあり、ターゲットのプラントにも精通している必要があります。

・電子回路設計やECU周りのハードウェアを理解している必要がある
シミュレーションのターゲットの多くはECUであることが多く、その電子回路や周辺回路、センサなどの知識が必要になってきます。

この3点をクリアしたエンジニアがHILSエンジニアの理想象です。当然、HILS構築は外部に委託して、運用のみという会社から、カスタマイズは社内で行う、あるいは0からHILSを構築されている会社などレベルは様々でしょうが、構築を一貫して行えるエンジニアは非常に少ないです。

HILSエンジニアの転職

しかし、ADASの開発がますます活発になる中、HILSの需要がますます高くなっており、今、HILSエンジニアの争奪戦です。
毎週のように「~1500万の案件ですがいかがでしょうか?」こんなメールが来ています。 ほとんどは外資系企業への転職を推薦するメールです。
HILS担当者の内線番号に転職エージェントから電話がかかってくることはよくあることで、週一くらいで、部署の誰かには電話がかかってきます。
私は入社3日でデスクの電話が鳴りました。あり得ない状況です。
試しに転職サイトでHILSと検索しまして見ると、600-1200万くらいの想定年収で求人が出ています。
外資系の企業を選定していただければ、年収の高さにビックリされると思います。
ますますHILSエンジニアが不足する中、募集要件も、電子回路設計経験者とかC++,Python経験者とか、挑戦できそうな求人ばかりです。皆さんもHILSエンジニアの仲間入りを果たしませんか。
いま、HILSエンジニアに対する価値は最高潮かもしれません【超市場価値】状態です。
転職技術部のエンジニアの職場でも

エンジニア : 「誰でもいいから来てほしい」 
採用担当 : 「募集してるけど採用できない」
この問答を通年やっている状況です。

HILSエンジニアは電気系xIT系職種なので、製造業に近い転職エージェントを選ばれるとよい案件があると思います。

転職エージェント

この業界への転職ならばパソナキャリアがお薦めです。リンクから簡単に登録ができますし、親切で丁寧なサポートを受けられるので安心です。


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退職代行サービス

良い転職先がめでたく決まった後の退職のプロセスを考えると

「気が重い.....。」 「どうして良いかわからない。」
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