基板設計で在宅ワーク【独立】電子回路設計エンジニア

みなさんの中には、基板設計は未経験だけど、電子回路設計のスキルを生かして在宅ワーク・副業・あるいは開業独立したい方もいらっしゃるかと思います。
私がベンチャー企業で電子回路設計をしていた際は、基板設計のリソースが足りない時のために、常に2-3人(社)の在宅ワーカーと取引をしていました。

月単価40万くらいで仕事をお願いしていましたが、恐らく、彼らは並行して数本の仕事をとってますので、それなりの収入を得ていたはずです。

なぜ、彼らは月単価40万円という仕事をの依頼を受けることができたのでしょうか。また、皆さんが在宅ワークするためのポイントを包み隠さず解説していきます。

基板設計受注の訳

・信頼できるパートナー

メール一本ですぐお願いが出来て期日にはしっかり仕上げて納品してくれるから。信頼できるパートナーでした。当たり前のことかもしれませんが、無理をお願いすると、直前で『無理かも・・』って発注側も心配なことがあります。それでも最善を尽くしてくれました。

しかし、それ以外にも重要な訳がありました。

・特定のCADで発注できたから

実は、当時K2CADというフリーの基板設計CADを使用していました。当時はフリーのCADが少なかったんです。フリーにしては優秀なツールですが、市販ツールと比べると性能は雲泥の差です。会社の過去の資産がこのCADデータだったので、仕方なく取引を続けました。彼らが設計を受注できた訳は、そのCADが使えたということです。

ある時思い切ってCADを入れ替えます。Altium Designerです。永久ライセンスでも30万円台で、基板設計会社を中心に何社か委託できる見込みがあり、安い発注先が見つかればペイできると考えたからです。実際はそう簡単にいかなかったのですが、後戻りはできません。それ以降、彼らへの発注は0になりました。

この仕事は、基板設計のCADに依存します。Altium Designerなら将来性もある(世界的に一番伸びてるCAD)ので、大丈夫だと思います。

高単価収益の理由

・スケジュール上重要な通過点

基板設計は電子回路設計の重要な折り返しポイントです。このあと、基板製造や実装の工程に進みますが、好況でどの工場も忙しいため予めスケジュールをおさえています。

そのスケジュールにミートさせないと大変です。
ベンチャーだったのでASAPなんです。余裕は一切ありません。毎晩残業してようやく回路が出来上がったら、スケジュールを割ってることもあり得ます。

基板設計で吸収するしかありません。
無理を何とかお願いして(大人の事情で解決します)いるため、言い値でしたね。毎回特別(特急)料金でお願いしていました。

・パートナー探しが大変

基板設計は高単価案件が多いです。発注者側から言うと、電源回路高速信号特殊用途など設計者個人の得意不得意があり、仕上がりを見ながら発注先を変えていました。個人のスキルによるところが大きいので、パートナー探しが大変なんです。

Altium Designerに変えたことで企業に発注できるようになったのですが、それでも得意不得意を仕上がりから評価して、担当者を指定していました。

未経験から在宅ワークのススメ

基板回路設計の性質上、在宅ワークに向いています。パソコンとCADソフトがあれば、最低限何とかなります。

しかし、未経験からはさすがに難しいです、一定程度のスキル・業務把握は必要です。
そこで、以下のキャリアプランで考えてください。

キャリアプラン

・基板設計を専門に行う会社に転職する

設計のアシスタント(シンボル作成・部品リスト作成・チェック・製造データ作成)ならば、未経験で募集があります。

・設計ツール(CAD)に慣れる・仕事の進め方を学ぶ

アシスタントをしながらツールに慣れてください。すぐ使えるようになります。
そして、社内書類の作成や納品物の作成を通じて仕事のフローを理解します。

・回路設計の経験を増やす

徐々に簡単な回路設計を任されるようになります。前回納品物の修正、部品変更など簡単な業務もたくさんあります。そこから始めましょう。
電子回路の知識やノウハウもだんだんに蓄積してきます。

・独力で仕事ができるようになる

始めて3-5年もすれば、独りで設計ができるようになります。
顧客からの信頼も得られて、リピートが来るようになったら十分だと思います。

以上が未経験からのキャリアプランです。

基板設計会社をお探しなら、ハローワークか転職エージェントがおススメです。

ハローワーク
ハローワークはアルバイトからできる仕事がたくさんでています。未経験からの転職なら、一度相談してみるのもアリです。

転職エージェント

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