LED電球開発求人(LED照明関連求人)高難易度?

皆さんの中にはLED電球やLED照明、デジタルサイネージ、空間プロデュース、その他様々な『あかり』に関する職業に転職されたいという方もいらっしゃるでしょう。

本記事は、LED電球やLED照明関連企業への転職について日本電球工業会(日本照明工業会)の委員を経験したことのある『中の人』転職技術部のエンジニアが、執筆しています。
また、現在関連職を募集中の企業も簡単に紹介しています。皆さんの参考になればうれしいです。

LED照明関連企業(メジャー)

LED関連企業のメジャーを掲載します。
アイリスオーヤマ(株)
市光工業(株)
岩崎電気(株)
ウシオ電機(株)
(株)遠藤照明
オーデリック(株)
オスラム(株)
オリンピア照明(株)
(株)カネカ
京セラ(株)
コイズミ照明(株)
(株)小糸製作所
シャープ(株)
東芝ライテック(株)
豊田合成(株)
(株)トライテラス
日亜化学工業(株)
パナソニック(株)
舶用電球(株)
日立グローバルライフソリューションズ(株)
フェニックス電機(株)
(株)ホタルクス(旧 NECライティング)

三菱電機照明(株)
(株)YAMAGIWA
山田照明(株)
レシップエスエルピー(株)

このほかにも多くの優良企業があることを承知しております。
あえて割愛させて頂いているものもあります。ご了承ください。
これらの企業は、数十年に渡って日本の『あかり』を支えてきた歴史のある会社が殆どです。
LEDに限らず、『照明』『光源』やLEDのキーである『蛍光体』『半導体』に対する技術の蓄積があります。

LED電球・LED照明を取り巻く技術、歴史

LED,LEDを取り巻く技術は、『照明』の発展の歴史と、LEDの『技術』・『材料』やサプライチェーンの影響を色濃く反映しています。

筆者の手元に『OHM電気工学大講座』放電灯 オーム社 があります。この本の『はしがき』を引用して、簡単に歴史を紐解きます。

人類が最初に持った電灯は1809年Sir. Humphrey Davyの発明したアーク灯であった。70年後の1879年Thomas.A.Edisonの白熱電球が現れた頃にはアーク灯は暫し電灯界の王座を占めたが、今世紀になってからは一般照明界からは逐次白熱電球に駆逐されて特殊用途に退いた。水銀灯やネオン灯、ナトリウム灯等も能率は良いが色が付いているので、特殊光源に止つた。真の放電灯時代は1938年蛍光ランプの発明に始まり既に白熱灯万能時代は去りつつある。わが国の蛍光ランプは米国に遅れる事3年、昭和16年(1941年)東京芝浦電気株式会社によって発表されて最初に法隆寺の壁画の模写に使われて世の注目を集めたのも束の間、太平洋戦争の勃発と共に潜水艦の中に潜って仕舞い5年間の暗黒時代が続いた。終戦後は誘蛾灯を先頭に再発足して昭和24年頃からは急速に普及を見るに到った。今後10年の発達が見物である。

この本の著者は原田常雄先生で、応用物理学会の名誉会員の偉人です。
この本が執筆された1950年から70年たった今でも蛍光灯が家庭や事業所で多く使われています。

すでに白熱電球は生産終了

白熱電球は東芝が2010年3月17日に生産を終了、三菱電機オスラムも2011年3月31日に生産を終了、パナソニックも2012年10月31日に生産を終了しており、2010年を境に急激に白熱灯からLED電球への置き換えが進みました。

蛍光灯(蛍光ランプ)の生産終了へ

皆さんもご存知かもしれませんが、『照明の2020年問題』。ついにその時が来ました。
いよいよ放電灯の代表格、蛍光灯の歴史に幕を下ろす時なんですね。
三菱LED照明【PDF
すべてのメーカーで蛍光ランプの生産・販売が終了したわけではありませんが、順次生産が終了していく計画がなされています。

LED電球、LED照明の時代へ

1985年に赤崎勇氏と天野浩氏が青色LEDに必要な窒化ガリウム(GaN)の単結晶化に成功し、1989年に青色LEDを開発しました。現在のLEDにつながる高輝度青色LEDの量産技術は、中村修二氏によって1993年に開発されました。1995年以降は、この青色LEDから黄色蛍光体を加えた白色LEDが開発され、さらに紫外線LEDとRGB蛍光体による白色LEDも開発されています。

LED関連企業解説

先に、LED照明関連企業(メジャー)で紹介させていただいた企業は以下に大別されます。

  • LED素子、蛍光体を主軸にした企業
  • 放電灯、白熱灯を主軸にした企業
  • 照明器具、灯具を主軸にした企業
  • その他、総合家電メーカ等

かつて、放電灯を主軸にしてきたメーカ、総合家電メーカは数十年に及ぶ、今までの光源開発や照明に関する実績があります。照明器具、灯具を主軸にしてきたメーカも同様です。工業製品のグローバル化やLED性能の成熟、コモディティー化などが進んでおり、価格競争に突入していくことが想定に難くありませんが、事業の撤退や統合その他の再編があるかもしれませんが、これまでの照明に関する技術の継承を切に望みます。
先に挙げた、すべての企業において何かしらLED照明関連の開発あるいは製造・販売等を行っています。時代の波には逆らえないということですね。

LED照明関連の求人

詳しくは、追って紹介させて下さい。ただ、LED照明関連の求人は少ないです。他のエンジニア職と比べたら格段に少ないといえます。関連企業のうち、募集のある企業が非常に少ないのも特徴です。転職難易度も高いと言えるでしょう。

LED照明関連の求人ですが、以下のような企業で求人があります。(2020年2月)
これは、あくまでも求人の一部ですし、募集の内容が変更になっていることもありますから、転職エージェントに登録して、未公開の求人を含めた最新の情報をご確認ください。

豊田合成株式会社
 ※青色LED,蛍光体の研究開発に強みのある会社で、LEDのパイオニアであると共に、トヨタグループ企業。

東芝ライテック株式会社
※東芝のグループ企業(照明器具・ランプ等)
電球、蛍光灯など日本でのパイオニア的存在。ルーブル美術館の照明改修PJはあまりにも有名です。

フランス・ルーヴル美術館とともに進めている照明改修プロジェクトについて | 東芝ライテック(株)
フランス・ルーヴル美術館の照明改修プロジェクトの進捗状況をお知らせしています。ルーヴル美術館の優美なライトアップを踏襲し、かつ大きな省エネを実現する当社のLED照明技術をご覧ください。

市光工業株式会社
 ※日本の自動車部品メーカー、ヘッドライトをはじめ、自動車のランプ類を製造販売。
最近では、ADAS関連のLEDランプ関連の開発で求人が多い。2017年に仏Valeo傘下。

バルミューダ株式会社
 ※GreenFanで有名になった2003年創業の会社。扇風機だけでなく、デスクライトや加湿器、空気清浄機なども製造販売しています。

株式会社小糸製作所
 ※自動車用として世界で唯一、光源からランプシステム制御までを一貫して手がける。自動車、航空機、船舶用のランプを製造販売している。

上記5社が求人のあったところです。あと7-8社位はリストできましたが、まずはメジャーな会社の中から紹介させていただきました。いかがでしょうか。非常に少ないのが現状です。日本中探してもこの程度の求人しかありません。
主に回路設計や光学設計に関する求人が多いです。転職先(製造業)に強みのある転職エージェントと二人三脚でこの企業への内定を勝ち取ってください。

転職エージェント

この業界への転職ならばパソナキャリアがお薦めです。リンクから簡単に登録ができますし、親切で丁寧なサポートを受けられるので安心です。


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