エンビジョンAESCジャパンへの転職をお考えの方々に、元東京大学ベンチャーで技術部長の経験があるエンジニアがエンビジョンAESCジャパンについて解説します。
まずは、会社の成り立ちから解説します。
会社沿革
2007年4月、日産自動車とNEC、NECトーキンにより、車載用高性能リチウムイオンバッテリーの設計製造会社としてAESC (Automotive Energy Supply Corporation) が設立されます。
2010年からは、日産LEAF用の電池の生産を開始します。
2018年8月6日、日産は、日産自動車の子会社で高性能リチウムイオンバッテリーの開発・生産を担うオートモーティブエナジーサプライ(AESC)や、北米日産会社が保有するスマーナのバッテリー生産事業、英国日産自動車製造会社が保有するサンダーランドのバッテリー生産事業をエンビジョンに譲渡することで合意しました。【公式PDF】
これから始まるEV全盛期を前に『虎の子』である電池事業の譲渡には驚きました。
この譲渡と同時に、日産とNECがNECエナジーデバイスをエンビジョンに譲渡することも決まります。(売上高366億円、営業利益△34億円、純資産△27億円)【公式HP】
こうして、オートモーティブエナジーサプライ(ASEC)は、エンビジョンAESCジャパンとして、2019年4月1日から事業を開始しています。(持ち株比率は日産20%,エンビジョン80%)
ここで、エンビジョングループについてまとめておきます。
远景集团について
远景集团(エンビジョン)について、公式HPではこのように記載されています。
エンビジョンはデジタルエネルギーのグローバルリーディングカンパニーです。
世界最大のインテリジェントIoTオペレーティングシステムであるエンビジョンのEnOSは、100GWを超えるエネルギー資源を運用しています。また、Sonnen、ChargePoint、AutoGrid、Bazefieldなどの先進的テクノロジーを持つ会社を統合し、総合的かつグローバルなエネルギーIoTとスマートシティエコシステムを構築しています。
ホームページの翻訳が、非常に気になりましたので、調べたところ、以下のようです。
テック企業に大口投資するエンビジョンは、世界規模のエネルギーIoTとスマートシティー・エコシステムのインテグレーターにもなりつつあります。
翻訳でニュアンス(事実)が違ってしまうとこはザラです。【参照元】PRWire
続いて現在の会社概要です。
会社概要
会社名
株式会社エンビジョンAESCジャパン
(読み仮名) エンビジョンエーイーエスシージャパン
事業概要
リチウムイオンバッテリーの開発・製造・販売
所在地
〒252-0012
神奈川県座間市広野台2-10-1
設立
2019年 4月1日
株主
エンビジョングループ 100%
代表者
代表取締役社長 松本 昌一
従業員数
1600名
2019/4/1の設立登記時には667人だったようなので従業員数が相当に増えたようです。
資本金
2,904百万円
社員の積極採用
日刊工業新聞2019年9月3日によると、採用が積極化しています。
2019年度から21年春卒業の学生を主な対象に初めて新卒採用に乗り出す。技術者の中途採用では従業員による紹介制度などを導入。3年以内に現在比約3倍となる1000人規模の技術者の体制を目指す。車載電池市場の拡大に備え、採用を積極化する。
以前は日産が主体的に採用活動を行っていたが、自社で採用活動に乗り出し、インターンシップを開始し、従業員からの紹介採用「リファラル採用」を導入さらに、中国の現地採用を導入するようになったようです。
確かに、転職サイト、転職エージェントの採用も活発化していますし、今転職が活発化しています。公式サイトでも、以下の職種が募集されていました。
募集職種(開発部門)
- バッテリーパック・モジュールの構造設計
- バッテリーパック・モジュールの冷熱設計
- 電池性能予測シミュレーション
- 客先適合開発(新規顧客獲得のキーポジション)
- BMS(バッテリーマネジメントシステム)の開発
- BMS(バッテリーマネジメントシステム)実験
- セル設計・材料開発(リチウムイオン電池未経験者)
- セル設計・材料開発(リチウムイオン電池経験者)
- セルの特性評価開発・分析
- セルの安全性評価開発
- セル試作・評価設備の設備技術
- 電極プロセス:設計技術
- 電極プロセス:開発検証用設備の設備技術
- 次世代電池の研究
- 次世代電池の研究支援(研究開発・試作・評価)
- 購買(アシスタントマネージャーポジション)
この数、はっきり言って見たことがないです。電池業界の転職を過去8年ウォッチしてきましたが、この規模の採用は初めてです。
生産技術部門や営業部門でも募集があります。詳しくは、転職エージェントに登録して未公開求人も含めた最新の求職情報を入手されることをお勧めいたします。
転職エージェント
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