紫外線(UV)関連職について(転職,就職)

紫外線(UV)関連職へ転職や就職を考える方向けに紫外線関連製品研究開発経験がある元東京大学ベンチャー出身のエンジニアが執筆しています。

紫外線とは

さて、紫外線(UV)とは以下のように説明されています。

紫外線(しがいせん、英: ultraviolet)は、波長が10 – 400 nm、即ち可視光線より短く軟X線より長い不可視光線の電磁波である。可視光線の紫色の外側という意味で紫外線という。
出典:Wikipedia 紫外線

紫外線の工業的応用

筆者の経験上、410nmや420nm付近の波長の光も紫外線と同様の扱いをしていることもあるので、次項ではブルーライトにも少し触れています。
この紫外線ですが、化学的な作用を応用した様々な用途で利用がなされており、治療、蛍光、捕虫、分析、リソグラフィー、殺菌、消臭、火災検知、EPROM消去等々本当に多用途です。
また、私たちの身近な用途でいうと、ネイルの乾燥、歯科治療、日焼けサロン、布団クリーナや冷蔵庫の製氷室等々以前から紫外線ランプやUV-LEDが使われています。紫外線ランプの取り扱いが大変だった用途も、最近では高出力の短波長のUV-LEDの登場で徐々にUV-LEDのアプリケーションの幅も広がりつつあります。殺菌分野では安価な紫外線ランプがまだ多く使われています。

ブルーライトについて

ブルーライトとは、380~495nm程度の波長域の可視光線のことで、目に対する影響や体内時計や生活リズムへの影響にも最近は注目が集まっています。
この手の情報には一定程度セールストークやポジショントーク的なものもあり、どこまで影響があるかは微妙です。
ただ、白色LEDが青白い光を放ち、それに照らされた青白い顔には不気味さを感じます。これは大半の白色LEDが青色LED+黄色蛍光体の仕組みだからです。

筆者は強い紫外線を直視した為に数日目を開けられなくなったUVを扱うエンジニアを沢山知っていますし、筆者自身も強力な紫外線や可視光を扱う研究や実験を多く経験するうちに『青色光アレルギー』になっていた時期がありますが、今は克服しました。一種の職業病みたいなところがあります。『ブルーライト研究会』もトーンダウンして『対策品を推奨』くらいになっています。

400nm付近の光に関しては短い波長まで見える方も居て、ブルーライトのようなものもあり、区別や効果がはっきりしない領域もありますが、今後研究や応用が進むと期待します。

そんな、(目に見えない?)紫外線(UV)ですが、関連の研究開発職の募集企業はどのようなものがあるでしょうか。

紫外線(UV)関連の研究、開発職

ここでは、本記事執筆時点で何らかの募集の確認できたものを中心に紹介します。

ギガフォトン株式会社
栃木県小山市

日本ピー・アイ株式会社
埼玉県入間市、東京都新宿区

フナテック株式会社
東京都江戸川区

日機装技研株式会社
石川県白山市、東京都恵比寿

水道機工株式会社
神奈川県愛甲郡

サンスター技研株式会社
土室事業所(大阪府高槻市)

株式会社フジコー
技術開発センター(福岡県北九州市)

この業界の求人の特徴として、募集の母数が少ないことと、営業や製造技術は通年募集していても、開発・設計職は3ヶ月の間には募集がなくなってしまう傾向にあります。具体的な職種や詳細勤務地を掲載できなかったのには変化が早すぎるという理由があります。

最新の募集職種や募集要項に関しては転職エージェントを通じてご確認いただきたいです。
皆さんの希望勤務地x希望職種が最大化するような求人を見つけるのは大変ですが、業界研究を根気よく続けることで、必ずよい求人が見つけられるはずです。

転職エージェント

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