掲題の件ですが… なんだか社内メールみたいで、いやな書き出しになってしまいました。
これから、MBD業界への就職や転職をお考えの方々に向けた記事です。MBD業界の現状を当事者が告白します。
転職技術部のエンジニアもMBD(Model Based Design, Model Based Development)に携わって10年を超えます。MBDや1D-CAEのエンジニアリングサービスやコンサルティングを行っている会社に就職・転職したい方々もいらっしゃるでしょう。
製造業の開発力(特にテスト、実験分野)を向上させるためには必須の技術になっています。ADASや自動運転車の開発には当たり前のように導入されています。
客先常駐という働き方をご存知でしょうか。IT系のエンジニアの方々であれば知っている方も多いでしょう。しかし、MBDは製造業寄りのコンピュータシミュレーション技術です。ものづくりエンジニアがMBDエンジニアを目指す際に客先常駐を理解しないまま、何となくMBDエンジニアになり、結果望まない客先常駐になることは悲劇です。
客先常駐事態は何ら違法でもありません。ただ派遣と違い、あらかじめ雇用契約契約に盛り込まれるものでもありませんから、雇用される側が相当に気をつけていないといけません。蓋を開けたら客先常駐かもしれません。
客先常駐の働き方については、こちらの記事でも紹介していますから、チェックしてみてください。
MBDとは?
ここでは、狭義のMBD(Model Based Design)について説明します。
MBDとは、その英語の日本語訳の通りモデルをベースにした開発で、主にほぼ、自動車業界のECUの開発手法のことです。(自動車業界以外やECU以外もありますが、少数です。)
MBDでメジャーな開発手法は、Matlab/Simulinkで作成したモデルで検証を行い、モデルが自動生成したコードを実装していく開発手法です。モデルのシミュレーションで仕様を開発の初期段階で詰めることができるとか、コーディングが不要になるとか、再現性が高いとか様々なメリットがあります。
MBDの業界
例外があることを承知で簡単に説明すると、MBDの最終成果物はECUのコードあるいはテスト環境です。そのMBD開発の発注元の多くは自動車会社かサプライヤで、そこに出入りするエンジニアリング会社が業務の多くを行っています。
ソフトウェアのベンダーがエンジニアリングサービスを行っている場合もあります。出張ベースでエンジニアリングサービスを行う場合もあれば、客先常駐になる場合もあります。
エンジニアリング会社は客先常駐という形で、自動車会社やサプライヤで働くケースが多いのがMBDエンジニアとしての働き方というのが現状です。
エンジニアリング会社について
必ずしも、エンジニアリング会社のすべてが客先常駐を行っているわけではなく、客先常駐を行うエンジニアリング会社も本社(自社)開発の案件もある程度の割合で持っている場合もあります。
募集要項から見えるもの
親切な募集要項は『客先常駐』『勤務先はお客様先です』といった表記があります。
分かりにくい例としては、『本社や営業所が東京』 +『 勤務地 : 東京都』のような記述です。
一見、2重表記のようですが、実際には客先常駐という場合が殆どで、それを暗に示しています。『勤務地:首都圏』というのも同じです。本社と実際の働き先住所が同じ(都道府県内)ため、客先常駐と分かりにくなっているだけです。
客先常駐は働き方を大きく左右する重要なポイントにもかかわらず、募集要綱から見えにくいのが現状で、募集要項からは全く分らないものもあります。口コミサイト等で確認するしかありません。
MBDエンジニアの全てが独身でフットワークが軽く、一個人の都合で動けるわけではありません。育児や介護のために遠方への通勤することは、大変困難を伴います。常駐先まで自宅から片道2時間かかると言った声をたくさん聞きます。
転職戦略として
客先常駐を前提に給与交渉を進める、働き方を交渉する等の転職戦略を練ってほしいです。
MBD技術取得のため、カーメーカーでの経験を積むために客先常駐と知って働くことは非常に良いことです。しかし、入社後に不本意に自宅から遠方に常駐するのは残念です。皆さんがその中の一人になることを防げたならば、この記事の目的は達成です。
客先常駐から抜け出したい方、もう一度転職先を考え直したい方は、転職エージェントに登録して、エージェントと転職先を再考しましょう。
転職エージェント
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